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シリーズ化が目標。万が一、東映が作れないということになったら僕が自費で。
龍平くんが出てくれる確約はもう取ってあるし。出てくれるよね?(大泉)
…ん? もちろん(笑)(松田)

大泉洋×松田龍平のコンビで贈る極上エンタテインメント・ムービー「探偵はBARにいる」がついに公開! 本作は札幌在住の気鋭ミステリー作家である東直己による“ススキノ探偵シリーズ”を映画化したものであり、映画の舞台も北海道の札幌・ススキノとなっている。そして、小説と同様に映画もシリーズ化を目指している意欲作だ。
本作が初共演となる大泉と松田だが、二人のコンビネーションは抜群で、コメディ、アクション、サスペンス要素をふんだんに散りばめたストーリーをテンポよく見せていく。大泉が渋めの役柄(探偵)を演じていることも新鮮で、松田はそのよきパートナーである高田を飄々と好演している。
今回はそんな大泉と松田に対談インタビューを敢行。映画そのままのキャラクターで展開される爆笑トークとなった。


――探偵という言葉からどういったキャラクターや作品を連想されましたか?
大泉洋(以下O)「『俺たちは天使だ!』は好きでした。映画でも金田一耕助がいたりね、天知茂とかも観てました。ものすごい子供でしょ(笑)。僕の世代はギリギリまだ探偵ものが多くて、身近な感じでしたね。僕が大きくなるにつれて、実写のいわゆる探偵ものってどんどん少なくなってきたんですよ」
松田龍平(以下M)「探偵って、正義にもなれるし悪にもなれる。状況によってどうにでも変われる職業で、いろんな探偵がいるのが僕は好きですね。大泉さん演じる探偵も今までに見たことがないものだと思ったし、事件とかに対してさまざまな表情を見せるという点で面白い職業ですよね」

――映画ではお二人のコンビネーションも見どころのひとつですが、共演前に抱いていたお互いのイメージを教えてください。
O「やっぱり、無口な人なんじゃないかなっていうイメージはありましたよね。あまりテレビのバラエティも出てませんし。映画の世界でやってるイメージで、情報が少なかったので、構えてお会いしたのを覚えてます」
M「…構えてらっしゃったんですか?」
O「構えてましたよ(笑)。ものすごい緊張感の中で自己紹介をして」
M 「この作品をやることになって、初めて大泉さんにお会いしたのは、アクション稽古というか、殺陣の練習のシーンでしたよね。初日はあまりお話できなかったんですが、その後で一緒にごはんを食べに行ってすごく面白い人だなって。そこまでイメージを持ってお会いしたわけじゃないのに、変にイメージどおりだなって思いましたね(笑)」
O「龍平くんはイメージしてたよりも面白い人でしたね。なんて言うんだろうな、独特の間を持ってる。今こうやって話していても、なんか面白いわけですよ。さっきの『構えてらっしゃったんですか?』も、そんなに食い付かなくてもいいじゃないかって思うんだけど(笑)。ごはんを食べに行った時にそう感じたから、共演するのが楽しみになりましたね。これはいい絡みになるんじゃないかなって」

――雪の中でのアクションがかなりあって、撮影は大変だったと思いますが、苦労した点や楽しかった点は?
O 「雪の中のアクション、たくさんありましたよねぇ。どのシーンもとにかく滑るし、恐かったです。走るシーンも多かったでしょ? 北海道の人は普通、冬にあんなに全速力で走らないんでね(笑)。でも、逆に雪のおかげでできたアクションも多いと思いますよ。例えば、屋根からバーンって飛び降りても、下に雪があるからある程度大丈夫なわけですし。雪のおかげで画的に派手になった部分もあるんじゃないかな」
M「大泉さんはボコボコに殴られる場面が多くて大変そうでしたね(笑)。雪があるっていってもほぼ凍ってる状態の雪なので、則天道場でのシーンは本当に緊張感を持ってやりました。あそこはアクション・シーンが満載ですから。屋根から落ちる時も、意外と毛布とかは何もなかったんですよ。大丈夫なのかなって思いながら実はやってましたね」

――北海道発の人気バラエティ番組『水曜どうでしょう』の話になりますが、大泉さんはソリでダイブもされていましたよね。
O 「そういった意味では『どうでしょう』なんか何の養生もしてくれませんからね(笑)。危ないですよ。まぁ『どうでしょう』のアクションと映画のはまた違いますけど(笑)。龍平くんが屋根の上でアクションやってるのは、本当に他人事のように見てはびっくりしてたなぁ。幸い大きなケガはしなかったですが、連日湿布をしながらこなしてました。龍平くんもそんな感じだったよね?」
M「今回、初めてスノーモービルに乗ったんです。平らな道を走るだけならよかったんですけど、デコボコがびっくりするくらいあって、そこでジャンプした時に着地と同時に膝をガンと打って(笑)。でも、初めてだったので、『これが普通なのかな?』って自問自答しながらやってました」
O「だって『北海道の人はみんな乗るのかな?』って言ってたもんね。乗らねえよ(笑)!」
M「『もっとスピード上げてもらえますか?』とか言われて、もう限界でやってるのに『マジか?』って思いましたね(笑)」
O「そうそう、『できねえって!』っていうようなこと言われました(笑)。龍平くんは雪道の運転だってしたことなかったわけだから」
M「そうですね、車も初めてでしたね。大泉さんが北海道生まれの知恵を僕に授けてくれるんですよ。『走り始めはいきなりアクセルをふかすとタイヤが空回りしちゃうから、じんわりかけるんだよ』とか。横で言ってくれました」
O「すごくうるさそうな顔をして聞くわけですよ。明らかに『はいはい』みたいな雰囲気でねぇ。僕がちゃんと知恵を授けてあげてるのにさぁ(笑)」
M「(笑)」
O「『1回だけ好きにやらせてください』とか言ったりしてさぁ。で、やってみて『あぁ、ホントだ。大泉さんの言うとおりでしたね』みたいなことを言うんです(笑)」

――劇中でお気に入りのシーンはどこですか?
O「お気に入りというか、バカバカしいなと思わず笑ったシーンは、衣装合わせで『探偵って家にいる時に何を着てるんだろう?』っていう話になったんです。そしたら、監督が『僕はガウンだと思う』って言って。そこからいろんなガウンを衣装さんが集めていって、猪木さんみたいなガウンもあったりして。結局、映画ではボクサーみたいなガウンを着てるんだけど、探偵がいよいよ調査に乗り出す時にガウンを脱ぎ捨てるシーンはバカバカしかったですね。『なんでガウンをこんなに気合入れて脱ぐんだろう』と(笑)。出来上がったものを見ても、実にバカバカしかったです。そういうのがよかったですね」
M「僕はラストの謎が解決していくところが好きですね。あとは例えば、アクションでちゃんと血が出るとか、全体的にしっかりと描くところは描きつつ、どこか映画のフィクションらしさが混ざってるところ。鉄砲を乱射されても1発も当たらなかったりするとかね(笑)。すごくベタなんだけど、映画ならではのそういう遊びがあるのがいいですね」

――原作もシリーズ化されていますが、パート2があればまた出演したいですか?
O 「もちろん! 最初からシリーズ化が目標ですし、バーのカウンターにお金をかけ過ぎたらしいので(笑)。カウンターの板がなかなかない一枚板を使ってるんです。『1作では元が取れないから、2作3作となんとかやってくれ』と言われてます(笑)。万が一、東映が作れないということになったら僕が自費で作りますよ。龍平くんが出てくれる確約はもう取ってあるし。出てくれるよね?」
M「…ん? もちろん(笑)。まずはこの1作目を観てほしいですね。そしたら、面白さが分かってもらえるだろうし、エスカレーター式にいけるんじゃないかなと思いますね」

――今後、映画化されるとしたら出演してみたい原作ものは?
O「子供の頃から『ルパン三世』が好きなので、ルパンをやってみたいなぁ。似てるって言われることも多いんですよ」

――今回の映画では、事件が展開していく中で、大泉さんが「こいつは面白くなってきたよぉ」って言うシーンがあるんですけど、あれがルパンっぽいと思いました。
O「意識してたわけではないんですけどね(笑)。分かりやすく緑色のジャケット着てね、もみあげをやたら太くしてやりたいな。龍平くんは『名探偵コナン』じゃないの?」
M「僕は『ドラえもん』かな。最近はわりと無理っぽいものも実写化されてるじゃないですか(笑)。だから、そういうものをやってみたいですね」

 

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來源:http://www.magabon.jp/special/voice/202_02.html

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